大江戸散歩
「妖怪アパートの幽雅な人々」が発売され、それを読んだ、大江戸の担当さんが
「ああいう、オムニバス的なものが読みたい!」
と言い出し……こうなった。 キャラそれぞれの「私生活」が読みたいと。
担当さんは、同じ時に手に入れた「とある藩士の一日」という本を読んで、「百雷のこういう一日が読みたい」と思ったと、その本を送ってきた。 百雷のエピは、その本になぞらえて作れば、まあまあ簡単だった。
あとのキャラも、これになぞらえて進めながら、独自のエピを入れて……なのだが、この独自のエピが、なかなか思い浮かばない。 いろんな江戸漫画を見て、何かないかと、かなり悶々とした。
その筆頭が、鬼火の旦那!
旦那、ぜんっぜん動かない!! (((゜д゜;))) 動かないこと岩のごとし!
そうか……。旦那には「私生活」が無いんだ……!と、思いました。
雀のエピは、本編にも書いたが、杉浦日向子さんの「風流江戸雀」をインスパイアさせていただいた。
杉浦さんの漫画は大好きで、大江戸を書く時も、いつも大いに参考にしている。 もっともっと江戸漫画を描いて欲しかったよ、杉浦さん (´;ω;`)
大江戸は、ここのところ、「いつ止めてもいい」状態で書いている。
今回、かなり苦労したので、「大江戸は、ここらへんが引き時かな」と感じた。
「雀ちゃんの成長が、生きる糧」と言ってくれたファンがいたが、しばらくは大江戸から離れてみようと思う。
まぁ、そうしなくても仕事が遅れているから、次に大江戸の順番が回ってくるとしても、相当時間がかかるのでは? その間に、書きたい気持ちになればいいな。
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