魔狼 月に吠える



え〜、理論社がゴタゴタしたのが、この「魔狼〜」の原稿が上がった直後だった(^^;)。
ので、発売までずいぶん時間がかかってしまった。 無事、出版できたから良かったけども。

まぁ、私の場合は、理論社に版権があるのは、この「大江戸〜」シリーズだけなので、そこらへん、たくさん版権のある 作家さんに比べれば、話は単純だったし、「理論社があぶない」とニュースに出た翌日には、某出版社から

「大江戸シリーズ、うちで引き取りますよ( ̄ー ̄)b」


と、ありがたいお話をいただき(笑)。安心していた。



さて。




また、修繕屋登場……! _| ̄|○|||



ほんっと、すんません。岩崎書店さん、ほんっとすんまっっせん!!!!

なぜ、こいつは、大江戸ではこんなに動くんだ!?(´ヘ`;)ウーム…



今回も、話のネタの提供元は、担当さん。曰く

「大江戸の恐い部分を見たい」

「ふだんはおだやかなのに、それが恐いものに一変するのが見たい」


ということで、災厄登場となった。



ある日突然、別次元からやってくる「恐怖」。
しかしそれは、明確な意思をもった「敵」ではなく、病気や地震のような「災厄」。大江戸では、それが「目に見える形」 となって現れる。
そして、それは、大江戸の深い部分と関わっていて、それが現れると、大江戸の「深淵」の部分が、ふと浮上してくるのだ。 ふだんは優しい百雷の「豹変」が、その代表。




女修繕屋、やりたい放題(笑)

「俺が女だったら、誰にでもヤらせたる」と言ったのは、タレントの釣瓶? だったかな?


雀に「いつでもヤらせたる」と言ったのは、おそらく本音(笑)
藤十郎のお誘いを「次は逃げられんかも知れん」と言ったのも、おそらく本音(笑)


フリーダム!



今回は「女」に振り回される「男」が愉快だった。
やりたい放題の修繕屋、妹に頭の上がらない百雷、そして、佐保風に逆らえない鬼火の旦那。



佐保風は、本当は何者なのか?



それは、秘密です(笑)




今回、表現の仕方、特にセリフ回しで興味深かったのは、関東人の担当さんに、関西人の言い回しや表現がわからなかったことだ。
関西人の「喋り」の特徴に、「受けて返す」や「かぶせる」などがある。関東人の担当さんは、これが理解できず 「このセリフはいらないのでは?」とか、ゲラの段階で指摘された。
修繕屋は関西人ですので、こういう言い方をするんですよと言ったら納得してくれたが(笑)。興味深かったな〜。

関西人は、ふだんからなんの意識もせずに「言葉のキャッチボール」だの「乗りツッコミ」だのをやっているから、 特に私は、活字の上でもそれをやってしまうので(活字でも喋り言葉で)、関西の喋り言葉に慣れていない人が読めば、 奇妙に感じられるのだろうか。興味深い。








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