妖怪アパートの幽雅な日常 A



思いもかけない方向へ話が展開してしまった(笑)。



もともと、アパートに暮らすいろいろなキャラたちの日常を淡々と描こうとか思っていたのだけれど。

だから今回も、まず「薬屋」が出てきて、その次に「古本屋」が出てきて……
ここまではまあいいとして。
本といったら、やっぱり魔書かなあ……とか考えたとたんに「プチ」のご登場とあいなったわけだ。

この「プチ」が夕士を気に入ってしまったのは意外だったなあ(笑)。
夕士を主にして、いったいどうする気なんだ?? と思う(笑)。
もしかして「プチ」も夕士と同様「平穏無事に暮らしたい」のだろうか(笑)。



さらに意外だったのは、単なる「親友」だった長谷の存在を、もっとクローズアップしてくれと 言われたことだった。


え? だって長谷は、普段夕士のそばにいないんですけど?


私としては、夕士と長谷をからませることはあまり考えていなかった。
長谷は、たまに夕士に会いに来て相談にのったりするだけの存在と思っていたのだが。
もちろん夕士のことをすべて理解している存在には違いないけど。


ところが、編集の方から「もっと長谷のプライベートを出してほしい」との要望があった。

ということは、長谷と夕士の関係をもっと踏み込んだものにする、ということだ。
夕士にとっての長谷の存在を、もっと近くに、もっと濃くする。

ためしに長谷のプライベートな部分を描き出してみると、これがけっこう動いてくれた。
ある意味「地獄堂〜」の椎名に近いキャラだったので、描きやすかったということもあるかも知れない。

しかし書き上げてみると……

ずいぶん「深読み」されそうな描写になってしまっていた(爆笑)。


言い訳するつもりはないが、描いている最中にはあまり(笑)そんなことは考えていない。ただキャラの 動くままに描いているだけなのだ。
描いてみて「う〜ん、これはソレっぽいかなあ」と思うところがあっても、うっちゃっておくが(笑)。



今回、そんな(笑)長谷を大そう気に入って下さった人がいて、それは大変光栄なことと思う。
そのことを含めて、妖怪アパートAは、かつてないほど(ワルガキ「幸福〜」と同じぐらい) 大いに盛り上がったのだった(笑)。




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