妖怪アパートの幽雅な日常 ラスベガス外伝
10巻の解説の最後で、「番外編で会おう……ウソ」と書いたけど……
ホントになっちゃったばくしょうぅぅぅぅ
アンチの中には、きっと「香月日輪が、番外編を書いてやるからラスベガスへ取材に連れて行けと言ったに違いない!」って言ってるヤツがいるんだろうな〜〜〜〜〜〜!!!!(喜)
そんなこと、あるわけない。あさのあつこやら村上春樹やら京極夏彦やらのメジャー作家じゃあるまいし。 私が「作品を書いてやるから〜しろ」なんてこと、言えるわけがない。
と、いうことはだな。
「作品を書いてやるから〜しろ」という私の言うことをきくほど、出版社は私のことを認めている……ということを、君たちは認めている、ということになるのだよ、アンチの諸君!!
ドラマCDのことにしてもしかり。 釘宮さんに向かって「セリフはないけど、参加したかったらどうぞ」と、上から言ったに違いないと諸君らは言うが……
釘宮さんに向かって、そんなことを言えるような大物だと認めてくれてありがとう!!!!
本当に、君らは私のことが好きなのだな (´゚ c_,゚`)プッ
話がそれた(笑)
4年ぶりの妖アパである。
ラスベガスネタは、もともと「裏設定」にあったものだ。 繰り返すが、私はこのような「裏設定」を山のように持っているのが普通なのだ。
それを、イベント用のコピー本で発表したものを、講談社の妖アパの担当さんが見たのである(担当さんは、私のコピー本のファン)。
「番外編を書いていただけるんですか〜?」と、担当さん。
「書くんだったら、ラスベガスに取材に行かないと〜」と、私。 二人でワハハハと笑い合った。
私は冗談だった。 担当さんも冗談だと思っていた。
ところが。
この後、担当さんと部長さんが替わったので、私はもう「妖アパは終わったな」と思っていた。
しかし、この担当さんと部長さんに、「ラスベガス編」のことが伝わっていて、なんと「ラスベガスに行きましょう!」と、ある日突然言われたのだ。 びっくりしたよ!
何がびっくりしたかって……
こんなことなら、ラスベガスじゃなくて「イギリス編」としておけばよかった!!!!
いや、そうじゃなくて(笑)。
海外旅行は面倒くさいし、当時、体力に自信がなかった。 入院することが決まっていたし。
しかしまぁ、講談社側の決意が強くて、行きはファーストクラスだと言うし、そんなにまで言ってくれるのならと、ラスベガス行きを承諾した次第だ。
これが、ラスベガス外伝が生まれた経緯。
というわけで、やってきましたラスベガス。
何をどう取材するなんて決めてなかったので(もともとが冗談だから)、とりあえず、カジノやホテルを見学、ショーをみて、射撃を体験して、グランドキャニオンに行って……というコースにした。
A●Aのファーストクラス。千晶ちゃんは、これでサンフランシスコまで来た(シスコからベガスまでは、国内線に乗り換え)。
料理はコースで、洋食和食、軽食と盛りだくさんだ。
夕士が好きだと言っていた、舞台がラスベガスだという海外ドラマは、「CSI科学捜査班」のこと。 知ってる人は、ピンと来たよな(笑)
金ピカのホテル・マンダレイベイ
ホテル・ルクソール
ホテル・ニューヨーク・ニューヨーク
噴水で有名な、ホテル・ヴェラッジオ
ラスベガスといえば、必ず出てくる有名どころのホテル。
夕士が写した、ベガスの夜景。
近頃のデジカメは、ほんっとに優秀。夜景がこんなに綺麗に写せるなんて。
これが、ホテル・ヴェラッジオの向かいに建つ、パリス・ホテルで、そのミニ・エッフェル塔からの夜景がこれ↓
見事なもんでしょう (o^∀^o)
射撃場にも行って、実際にハンドガンとライフルとマシンガンを撃ってきた。
これが、シグザウェル。38口径。
係員が持っているのが、マシンガン。
夕士の言っていた、銃に関する意見や感想は、実際に私が感じたことだ。 若い奴らに体験させてやりたい。 実際の、武器の重みを感じてほしい。
グランドキャニオンに行ってきたど―――!! まぁ、どこを見ても同じですが……。それほど広いというわけで……。
私が見たのは、昼間のグランドキャニオン。 ほんとは夕景とか見て見たかったけど。
そして、こちらもぜひ見てみたかった! 夕士が田代ちゃん用にと撮った看板。
男性ストリップショ―――ォォオオオオ!!! o(≧∀≦)o
一緒に行ったのが、前の女性担当さんだったら絶対行ってたよ。 男性担当さんと行っても盛り上がらないから行かなかったけど……残念。 だからR先生とK先生と、「いつかみんなで行こう!」と誓い合った(笑)
夕士が、メグミさん家で食べた、チョコケーキ。 アメリカの典型的おやつ。 そのわりに、拍子抜けするほど甘くなくて美味しい。
ちゃんとやってきたよ、スロットマシン! と、金券ね。
私は、まだコインでスロットがやれた時代に、一度経験があるので、この金券とやらは本当に寂しかったなぁ。やっぱり、コインじゃらじゃらの方が盛り上がるもんね。
ホテルのビュッフェの様子。 ここで食べるのが一番安心できる。 へたにイタリアンとか日本食店に入ると、大失敗するからな。 これから外国へ行く人は注意してくれ。
大失敗した、日本料理店の寿司。ネタは乾いて味がなくなってるし、匂いのきつい香草とネタを一緒に握って、ネタの味を台無しにしてるし、も〜〜〜〜っ! 責任者出てこい!! ヽ( `皿´ )ノ
そんなこんなで、4泊5日のラスベガス取材は、無事終わった。
ニューイヤーの様子とか、南米での様子とか、ウユニ塩湖の様子とかは、ネットで調べたよ。 いい時代になったもんだなぁ〜。 なんでもネットから調べられるんだから。
じゃあ、ラスベガスまで行かなくてもいいんじゃね? とは思うが……。やはり、実際に行ったのと行っていないのとでは、どこかに違いが出てくるんだよなぁ。 どこ……とは言えないが。 でも、「講釈師、見てきたような嘘を言い」という言葉もあるように、いかに嘘を上手につくかというのも創作者の腕前ということで。 嘘と本当をうまく織り交ぜた作品が、すぐれた作品だと思う。
アンソニー・ホプキンスに言わせれば「すべては想像力だよ! 嘘を本当のように見せるのが役者」だけどね。
だから、「ウユニ塩湖のところとか、実際に行っていないのに嘘を書いている」なんて、恥ずかしい書き込みをするなよ。 注意したぞ。
物語の後半は、外伝のあとがきに書いた通りだ。それぞれの「その後」と、アパートの「再生の物語」。
みんな、だいたいが「普通の大人」になった。「平凡は金」なのである。
なっこのネタは、これもコピー本ネタだった。 表に出てくるとはなぁ〜(しみじみ)。
猫あるある(笑)
この先、アパートにやってくるのは、どんな者なのだろう? 例えば、XXのXXXとか。XXとか。 ひょっとして、XXXになったXXとか!!!! o(≧∀≦)o
それは、読者の想像力にお任せする :*:・( ̄∀ ̄)・:*:
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