最近・・・



・・・読んだ漫画「ベルセルク」23〜25巻(三浦健太郎 白泉社)


   古本屋で買い続けているので今回3冊いっぺんに読むことになったが……

   いやぁ〜〜〜……感心した!!

   もともと、ダークファンタジー(というより、オカルトファンタジーといった方が いいかな)としては連載開始当初から高い評価を受けていた(コミックスが何巻もいかないうちから ”解体新書”が出るほど。そんなに早く”解体”してどうする)。
   それもそのはずで、ストーリィの進め方やキャラクターがよくできているのは 当然のことで、なによりもオカルトの描写がすばらしい! 今回も、この25巻に描かれた「魔術の表現」 に唸った!!

   ファンタジーの分野はおおむねそうだが、特にオカルトとなると奥が深い(?) ゆえに、全くわけがわからん表現をする作家が少なくないだろう?!
   一応「これはこう」とか「あれはああ」というラインはあるものの、しょせん 「証明できない」事柄だけに、作者の意のままに表現できるわけだ。結果「作者だけがわかって」いて、 作者以外にはさっぱりわからない作品が世に出回ることとなる。
   さらにバカなことに、その「わけがわからないところ」が「いい」と思い込んでいる 作者並びに読者がいることもバカな話である。

   混沌とした世界を描く時には、その混沌さを「明快」に描かなくてはならないのだ。
   でないと、ただでさえ混沌としているのだから、それに拍車をかけては ますます読者に伝わらなくなってしまう。伝わらなくては意味はないのだ。「わかりにくい」ことを 「高等表現」などと思うな!

   「ベルセルク」は、混沌としたオカルトの世界を作者なりにきっちりと構築し、 秩序立てて表現している。だから「知らない世界」のことでも説得力とリアリズムを感じる。ファンタジー では、なによりこの点が大切なのだ。

   「ベルセルク」は、まるでファンタジーはこうでなくてはならない見本のようである。 私もおおいに見習いたいと思う。



・・・読んだ漫画「ヘルシング」第6巻(平野耕太 少年画報社)




   素敵だ……インテグラ様……っ!!

   宿敵に取り囲まれながらも、その宿敵に「火をつけんか、気のきかん奴だ」と 煙草に火をつけさせる……!! その傲慢なまでの余裕のぶっこき方が…………






   血統の違いを感じさせるっ!!




   かなわん!! 平民ではかなわ――――――ん!!!!




   超ぶっ飛び神父集団「イスカリオテ」が大活躍で嬉しい♪ しかも今回は「十字軍」 まで!!! 



   ところで、アンデルセン神父様……




   それは「愛の告白」ですか?





   超ときめき。



・・・びっくりしたこと 「耽美ドール」


   「耽美ドール」というものがあるということは、たまたまニュースを見ていて 知っていた。

   そのニュースを見た時も、けっこう衝撃を受けたものだった。


   人型をした人形といえば「リカちゃん」とか「バービー」とか、 日本人形に、いいとこ「フランス人形」ぐらいだった私に、「時代の変化」をガツン! と感じさせて くれたもの……耽美ドール。

   その顔は、まさに「耽美」な「少女漫画」の主人公のよう。
   それだけでも「今の人形はこうなってんのぉぉおおお?!」と、目がテンになった のに、その体のパーツはヘアースタイルから目から手足から、すべて好きなようにカスタマイズでき、 持ち主は人形のことを「この子」と呼び(これはまあ、こう呼ぶだろう。ペットもそうだしな)、それだけ ならまだしも、相手の人形のことまで「ご子息」「お嬢様」と呼ぶ……のはどうかと。


   ドールのイベントともなれば、愛好家が作ったドールの衣装やアクセサリイや家具が、 高値にも関わらずバンバン売れ(これもまあ、マニアな同人界では珍しくはないが)、それだけならまだ しも、ドール愛好者が自分のドールと同じようなビラビラの衣装をまとって、自宅からドールを抱いて くるという……のはどうかと。



   そのドールを目の前で見る機会があったのだ!

   その人が持ってきたのは2体のドール。勝手に男の子を「ガクトくん」女の子を 「ジョゼフィーヌ」と呼ばせてもらった(笑)。
   だってまさにそんな感じだったのだ。ガクトくんは、まさに美少年そのもの。 ジョゼフィーヌは、見事な金色のロングウェーブヘアー。
   持ち主は「その子たち」を入手後、自分で顔を削るなどしてオリジナルにカスタマイズ したらしい。世界に一つしかない自分だけのドールなわけだ。
   持ち主は、自分でも「イタイ」と思いつつ、ドールに愛情を注いで惜しまない(イタイ という自覚があるなら全然OKだ)。そして、ドールイベントにやってくる、 少年ドールとそっくり同じ服装(ジーパン、Tシャツ、バンダナ姿)をしている若い男とかの、 イタイ人たちの話をしてくれた(笑)。なんだか怖いもの見たさで、ドールイベントへ行ってしまいそう である(笑)。


   いろいろ目からウロコの本物ドールとの出会いだったが、極めつけは、同じく 初めてドールを見た知人が、ドールを抱かせてもらった瞬間、その虜になっ(ってしまいそうになっ) たことだ。
   なにがスゴイって、ドールの「重さ」である。
   実になんというか……絶妙の重さ! すなわち、いつまででも抱いていられる重さ なのだ。これは本当に感心した。制作者側の「作戦」なんだろう……恐るべし。
   事実知人は、ドールを抱いて放さなかったのである。そして「このままじゃ拉致って 帰りそうだ。連れて帰ったらもう私は終りだ!(つまりハマってしまう)」と、理性を振り絞ってドールを 放したのであった(大爆笑)。



   「人形」にハマる人は大勢いる。
   フランス人形にハマった人の「怖い話」などもきいたことがあるし、ぬいぐるみなどは まだしも、フランス人形や市松人形は薄気味悪くて嫌いだった。

   しかし、このドールに関しては全く未知の世界のことだったので、今回実物を見られて 持ち主から話も聞けて、それがとても新鮮だった。

   全く違う世界に触れるというのは、やはりとても刺激的で楽しいことだった。





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