最近・・・



・・・見たアニメ 「ハチミツとクローバー Chapter7」フジ(関西?)火曜日深夜放映



いい意味での仰天深夜アニメの一つ。
その、原作のもつ雰囲気への素晴らしいこだわりで、Tに続きUも変わらぬ高いクオリティを保っている。


この中でも、先日放映された「チャプター7」は特に素晴らしくて、本当に感心した。

森田カオル、シノブ兄弟の過去、森田の父ツカサとその親友タツオを描いたエピソードで、それはそれは地味でしんみりとした物語なのだが、 タツオの心情の描き方がなんとも切なく、そして美しかった。
アニメになったからこその「動き」と「音楽」と、タツオの「ナレーション」の複合が作る感動。

これぞ、アニメの醍醐味、を味わったよ。

アニメや映画にするからには、こういう感覚を味あわせてくれなきゃウソだよな。
二次元のキャラが動き、しゃべり、命を持つということは嬉しい。漫画のコマや小説の行間を埋めるリアクションが見られるのは嬉しい。

でも、それだけじゃね (ー_ー’)

制作者側には
「原作とは違うモノを出したい」
とか言う奴がいるけど

アニメや映画にする際の 「原作とは違うモノ」とか「原作以上のモノ」とは、このチャプター7のような作り方をいうのではないか?


二次元には決してない動きで

二次元には決してない音楽で

二次元には決してない声で

原作のシーンを3倍も4倍も5倍も高める。


これだろ?!


制作者側のオリジナルなんて、その後の後だよ! ( ゚д゚)、ペッ






・・・読んだ漫画 「天体戦士サンレッド」くぼたまこと著 1〜3巻以下続刊 ヤングガンガンコミック



世界征服を企む悪の組織「フロシャイム」と、地球を守る正義のヒーロー「サンレッド」が闘うヒーロー漫画……




なのだが、



↓以下、第1巻の裏表紙から紹介


「ヴァンプ将軍(料理好き)率いる、礼儀正しい悪の組織フロシャイム(川崎支部)!
宿敵サンレッド(チンピラ)の命を狙い、怪人たちが闘いを挑む!
なぜか怪人たちを応援したくなる、本末転倒なヒーローコミックです


というように、悪の将軍なのに「一日中料理のことを考えて」いるヴァンプ様以下、近所付き合いを大切にし、ゴミはちゃんと分別したりする部下たちと、 パチスロにハマっていたり、怠惰な生活を送って「ヒーローとの対決」を忘れちゃったり、後輩相手にクダを撒いたりする怪人たちが

とても愛しくて(笑)

正義のヒーローのくせに「女のヒモ」で、ものすごく強いのに闘い方がモロ「チンピラ」で、我がままで気まぐれなヒーローが

憎たらしい

そんな漫画です(笑)。



この漫画の何が私のツボかって、「誰だって日常はみっともないもの」ってとこ。

もちろん、「仮面ライダー」の怪人たちがパチスロやったり合コンやったりするわけないんだけど(笑)、悪の将軍にもその部下たちにも怪人たちにも、 なんらかの「日常」はあるわけで。それは、やっぱり「みっともなくて情けない」面を持っているはずである。ヴァンプ様たちは、その「生身」の部分を あますところなく見せてくれるのだ(笑)。


長い髪の怪人がいい香りのシャンプーを使ってて、サンレッドに叱られるとか。いかにもありそう!!!(爆笑)

いつもカツアゲされた中学生のようにやっつけられちゃうヴァンプ様たちが、「アニメのように格好よく戦って負けたいので協力して」 とサンレッドに頼みに行くとか。「負ける」ってとこが泣けるよな!!(爆笑)

健康に気を使ってる怪人とか(でもサンレッドにボコにされてしまう)、こづかい稼ぎにハンバーガーショップでバイトする怪人とか、 アパートの隣の住人がうるさいのに苦情が言えなくて「苦情の手紙を書いてやる!」と言って「怪人なら殺せよ」と、サンレッドにつっこまれちゃう 怪人とか、サンレッドの引越しの手伝いを総出で手伝わされちゃうとか(そしてサンレッドの彼女と仲良くなっちゃう)、謎の大幹部キングに孫がいるとか、


もう、いろいろと愛しい。


でも、怪人たちはちゃんと強くて、怪人らしいおどろおどろしい姿をしてるとこがいい。可愛い外見で騙すという、アニマルソルジャー(うさぎ、ねこ、あひる)も いるけど(また、こいつらが可愛いくて!)。



とにかく、そのギャップに笑いまくりで大変楽しかったぞ (≧∀≦)! 続刊にも期待する!!




なお、コミックスの随所に差し込まれる、ヴァンプ様のすぐできる簡単料理メモ「さっと一品」は、とてもためになる(笑)。





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