最近(09年4月29日頃)・・・



・・・見た映画 『ミスト』 フランク・ダラボン監督



WOWWOWで放映されたんだけど、録画に失敗してチョロチョロとしか見られなかった。


が……、それで良かったかも。



実に……実に「気の悪い」作品である( ̄∇ ̄|||)


私の友人に、ひどく恐がりの人がいるんだが、その人なら 「マジ吐きして三日ぐらい寝込みそう」な 物語である。

ただし、原作者のS・キングとダラボン監督の名誉のために言っておくが、ホラー映画としては、なかなかの傑作である。  脚本、演出、SFXともに申し分なし!(邦画『GOEMON』とエライ違いだよ。何が「日本映画はここまで きた!」だよ( `д´) ケッ!


途中とラストを見ただけの感想としては、「うわー、いやぁああぁああ!!! <(゚ロ゚;)>ノォオオオオオ!!」ってな印象だけど、 気になったのは、クリーチャーの造形の素晴らしさ。
物語には、異形のものたちがワラワラ登場して人間を襲うのだけど、蜘蛛型、蟹(?)型、いろいろあって、その中で、ラストで 画面奥を悠然と横切る、とてつもない巨大なクリーチャーがいる。これに魅せられてしまったよ。いいなぁ〜、アレ。

というわけで、ネタばれしている映画感想サイトを検索してみた。
なるほど、なるほど。そういうわけだったのか。いやぁ〜、ホントにまともに見なくて良かった。こんなの、ちゃんと見たら 悪夢でうなされてたかも。
ましてや劇場で2時間も見ていられない! 特に、怪物たちから逃げてスーパーに閉じ込められた人々の、閉鎖された空間で 狂ってゆく様子が見るに耐えない! 私だって逃げるよ! 怪物たちがウロウロしている外へ逃げるよ!! 狂った人間より怪物って、 何その究極の選択 (((゜д゜;))) いやぁああああ!! 気が悪い!!

そう。この作品で最も恐ろしいのは、怪物ではなくこの「人間たち」ってわけなのだ。
なぜなら、怪物たちは、たまたま開いた(軍がポカして開けてしまった)異空間の穴からやってきただけの、「向こうの世界の生物」 に過ぎないからだ。
「向こうの世界」は、地獄でも魔界でもない。怪物たちは、人間から見ると怪物だが、向こうの世界で普通に生きている生物であり、 捕食生物だから人間を襲うけども、それは彼らにすれば「いつもやってること」なのである。別に、地球を「征服する」とか 「侵略する」などの意志もない。そんな「知能のある生命体」でもない。

ゆえに、銃などでアッサリと倒せたりする。「怪物なのにアッサリやられすぎ」という批判があるようだが、異世界の異形のものが、 常に悪魔的に凶悪で強い……なんて、ゲームじゃないんだからさぁ。 映画の世界を、ゲームの設定で解釈しないでくれる?(#^ω^)  私は、このクリーチャーたちの「リアリズム」が、すごく気に入ったぞ(b^-゜)

というわけで、この「異世界のアッサリさ」が、物語のラストに重要な意味を持ってくる。

劇場では、吐き気をもよおすような人間たちの狂気に、途中で席を立った人もいたかも知れない。それに耐えて、最後まで物語を 見届けた人には




工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚;)ェェェェェェエエエエエエ工工工

こんなことなら、さっさと席を立っておけば良かった!
せっかく最後まで我慢したのにぃぃいいいい!!



というような、衝撃の結末が待っている。ああ、本当に劇場に見に行かなくて良かった。

しかもこのラストは、原作にはないそうなのだ。
このラストは、制作者(監督?)が、キングの了承を得た上で付け加えたもので、キングは「作品を書いた時にこのラストを 思いついていたら、私はそうしていた」と、絶賛した。


そういう「改編」なら良し!!(≧▽≦)b


ってか、そういうのが「普通」であり、「礼儀」ではないのかね、全世界の制作者の諸君よ?(#^ω^)



みんな! 嫌なことがあって、世の中を呪いたくなった時には、この映画を見よう! 
あまりの嫌な気分に、 自分が何を呪っていたかを忘れさせてくれること間違いなしだぞ!!

毒は毒を以て制するのだ!(笑)





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