最近(08年10月8日頃)・・・



・・・見た映画 「デトロイト・メタル・シティ」東宝



漫画「デトロイト〜」が映画になるとは……世も末じゃ(笑)

そりゃ、映像的にとても面白い作品ではあるが……あれを「ちゃんと映像化」できるはずはないと(いろんな意味で)思っていたが



その通りだったが、それは後で吠えるとして(`□´)#



その前に……その前に……



松山ケンイチが素晴らしかったぞ〜〜〜!!!
YE━━━━━━ d(゚∀゚)b ━━━━━━S!!



いや……松山ケンイチ扮するクラウザーさんが……あんなにカッコいいとは、ものすごい予想外であった。
クラウザーさんが 歌う「SATSUGAI(殺害)」も、サイコ―――にクールだ!! デスメタルなんて全く趣味じゃないのに、


CD、欲しくなってしまったじゃないか……!(恐るべし)


これぞ「映像化」するという「醍醐味」。これぞ「映像化」の「真骨頂」。
漫画や活字の原作を、映像化することによって何倍にも面白くする……これが「映像化する」ということだ!!

しかし、松山ケンイチ……。恐ろしい子!!

「デスノート」のL役に続いて、「この役のために生まれてきた」みたいな、奇跡的なクリソツ!!(笑) いや、クラウザーさん だけなら誰だってやれる(なにせあのメイクだ)。だが、根岸という、ペンペン草みたいな若者とクラウザーさんとの「ギャップ」を、 これだけ完璧に表現できるのは、きっとこの子だけ!! 「SATSUGAI」を歌っているクラウザーさんもカッコいいけど、 根岸も素晴らしいよ、松山ケンイチ!! この二役がシンクロしなければ、この作品は成り立たないのだから!! 

この作品は、主役以外にも素晴らしいキャストがいる。どうやらキャストには非常にこだわっているようだ。
主役根岸の後輩、根岸が本当にやりたかった甘甘のラブソングを歌う佐治(高橋一生)、鬱陶しいオシャレプロデューサー、 アサトヒデタカ(鈴木一真)、そして名もなきDMCの盲目的信者たちのクリソツぶりが素晴らしい!! もう、原作から抜け出てきた としか思えないのだ。DMCの他のメンバーも、及第点。キャスティングとは、かくあるべきだよなぁ〜。

惜しむらくは、根岸たちDMCが所属する「デスレコード」の女社長を演じる、松雪泰子。悪くはなかったけど、「貫禄」が足りない!
私としては、ぜひ夏木マリに演じて欲しかった!(ちょっと老けているが) 
根岸の憧れの女の子、相川を演じるのは加藤ローサ。これはまぁ、どうでもいい。誰が演じても同じだろう。




さて……。



これだけキャスティングにこだわっておきながら……。

これだけ、トイレの壁のタイルまで原作に似せるとか、こだわっておきながら……




あのストーリーはなんじゃ〜〜〜〜ああああああ!!!(`皿´)##



ただのハチャメチャギャグを、なに「夢と勇気の感動ストーリー」にしとるんじゃ〜〜〜!! 見てるこっちが恥ずかしいわ あああああ!!!!




根岸が本当に目指している「NO MUSIC NO DREAM」も、甘くてオシャレなラブソングも、家族との在り方も……



ギャグでしかないんだよ!!(`□´)#

なに、それを「主人公が乗り越える壁」に仕立ててんのおぉおおおおおお??????



まったく……まったく、映像制作者どもは……


こんな作り方しかできんのか!!!!


せっかくの、松山ケンイチの奇跡のような「根岸とクラウザーさんとのギャップ」が、活かし切れてないよ!!
「デトロイト〜」の面白さの真骨頂は、根岸の隠れた才能、自分の意思とはかけ離れて、クラウザーさんになってしまう可笑しさ だろう!? 

なぜ、それに徹することができないのだ? 

なぜ、「誰もがわかる」ようなストーリーに作りたがるのだ?


「デトロイト〜」なんて、「感動したい」客が見に来るような作品じゃないじゃん!! 



感動するような作品じゃなくていいじゃん!!!



「MW」と同じだ……。

制作者たちは、リスクから逃げている。


「問題作」とか「下らない」とか「子どもに悪影響」とか言われることを避けている。



リスクから逃げる奴ぁ、アーティストとして失格だ!!



原作者と松山ケンイチに謝れ!!Σ(`Θ´)=3 ムキー!



そして、私たち原作ファンにも謝れ!!!!!!!





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