2011年講談社男性漫画雑誌部署新年会
ということで、急遽上京することにした。また、それに合わせて、コミック版「妖アパ」の打ち合わせもしたいということになった。
金曜日の午後4時。講談社にお邪魔。
S編集部のSY担当編集さんと、絵師MYさんがすでにいらっしゃっていた。初めまして!
あ……、MYさん……想像していたよりも…………
オタクっぽい……!
と思ったら、やっぱりオタ女だったばくしょぅううう!!!!
だが、ここからが泣ける話で、実はMYさんは、少年マガジンなんかの仕事をしていたので、自分がオタで腐であることを
必死で「封印」していたのだった。「自分の仕事は腐とは関係ないから、腐を持ち込んではならない!」と。立派じゃないか(ホロリ)
だが、これはMYさんには辛かった。「枯れてました……」と、おっしゃった。ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!
わかる。わかるよ。腐女子にとって、萌えを封印することは「心の潤いが枯れる」ということだ!(笑) 「となりの801ちゃん」も
言ってたよ。「食か萌え」か、どっちを選ぶと問われた801ちゃんは、こう答えている。
「死ぬ。自殺ではなく、干涸らびて死ぬ……」
そう! 私たち萌え女子には、食と同じぐらい萌えが必要なのだ! 萌えが無いと「干涸らびて死ぬ」のである!!!!
干涸らびて死にそうになりながら仕事をしてきたMYさん。さらに仕事上辛いことが重なったりして、ついに萌えの封印を解き、
某ジャンルにハマった直後あたりに、「妖アパ」の話が来たのだった。
MYさんは、意を決したように私に言った。「こんなこと、言っていいかどうか迷ったんですが……。香月さんに頂いた資料を見ていると……
どうしても言いたくて……
妖アパって、萌えていいんですか!?」
「ハイ。オッケ―――です!!(≧▽≦)b」
「 YE━━━━━━ d(゚∀゚)b ━━━━━━S!!」
MYさんに「春」が来た瞬間であった(笑)。
さらに、20代だと思っていた「画家」が、40代後半だと知ったMYさんは、
「ガソリンが投入されました(≧▽≦)b」と、大喜び。 どうやら「若く見えるワイルド系中年」が、彼女のドつぼだったようだ。
さらに、声優スキーでもあるMYさんは、「キャラに声優を当てはめると、イメージしやすくなる」ということで、編集さんと
三人でキャーキャー言いながら、それぞれのキャラに声優を当てはめていった。
またこの担当さんがノリのいい人で良かった! MYさんも女性担当者は初めてで、「話がしやすくて助かる」と喜んでいた。
こちらとしても、絵師さんも担当編集さんも「萌えのわかる人」であった方が断然いい。
「萌え」や「二次創作」のわからない人は、行間の「深読み」ができないからだ。 活字を映像にする場合、行間、背景を具体的に
表現しなければならない。 そうでなくても、キャラやストーリィの背景に、見えない深み、厚みがあればあるほど、作品は面白く
なる。 オタクは、独自で作品の行間を構築することができる。 たとえそれが作品の本筋とは違っていようとも、
その「想像する力」が、作品の世界を何倍にも広げるのだ。活字の映像化には、それが絶対に必要不可欠なのである。
MYさんと担当さんなら、それができる……!
パンピーの、ありきたりの行間読みじゃダメなんだよ!!!!
私は、この「妖アパ」のコミック化には、大いに期待する。編集長も、すごくやる気みたいでありがたい。
そこへ、いつものように「コミック地獄堂」「児童第一」「ノベルス」などの他部署の編集者が次々やって来た
(ノベルス地獄堂の原稿忘れてた!!!!
そして、コミスタやっぱり怒られた。「漫画じゃなく、文字を書いて下さい」ごめんばくしょうその通りすぎ)。
「児1」の担当さん
は、頼んでいた「とりぱん」と「蟲師」のコミックを持って来てくれた(書店で買おうと思っていたのに、無かった
のだ! (((゜д゜;))) 慌てて担当さんにお願いした)。
そして、おお、A児童局局長様までいらっしゃった! 局長は「ラスベガスに取材に行くの、僕はいいと思うんだよね」と
おっしゃった。
なんで、局長様がその話をご存じなんデスカ!! Σ(゜д゜;)
「妖アパ」番外編のネタで、ラスベガスが出てくるんだけど、それを書くには「ベガスに取材に行かないと〜」とか冗談で言ってたのに
なんか、いつの間にか冗談じゃなくなってるような雰囲気なんですけど Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
(取材の許可を出すのは、局長様)
それはさておき(汗)
ひとしきりキャーキャーはしゃいだ後、午後6時半。アフタヌーンの宴会場にMYさんと参加。
私には当然知り合いの漫画家さんはいないけど(みもりさんは忙しくて欠席)、MYさんの懇意の漫画家さんたちと
楽しく話すことができた。
漫画家さんの名刺は、華やかでいいなぁ〜。
若い女性漫画家さんとアシスタントさんは、私が持っていた「妖アパ」の「漫画設定集」を見て非常に驚き、感心し、「衝撃を受けて」
くれた。
「楽しい! これ、楽しい! うわー、うわー、どうしよう、コレ好き!!」
と、設定漫画そのものをとても気に入ってくれ、「妖アパ」の長谷慶二さんの秘書、結城のイラストをサインと一緒に描いて! と
頼まれた(笑)
二人は、設定漫画を舐めるように見ながら
「こうすればいいんだ……」
と、言ったので、
「こうした方が楽しいでしょ」
と答えると、
「本当にその通りです! 頑張ります」
…………可愛い。だって、漫画家さんの方はもうプロなのにさ。初々しい。
とはいえ、いくらプロでも現実は厳しいのだ。MYさんだって、作品の打ち切りに遭った。萌えを封印して、干涸らびて死にそうにまで
なったのに。
だから、仕事とはいえ、なるべく楽しくやろうじゃないか――――――!!
MYさん、「妖アパ」には遠慮はいらぬ! どんどん萌え上がり、萌え転げながら描いて下さい!!
というような話をしているうちに、アフタの担当さんが「香月さん、漆原さんがいらっしゃいましたよ!」と、呼びに来てくれた。
しゃあ――――――っっ!! サインサインサインサインサイン……!!!!!
とったど――――――――!!!!!! o(≧∀≦)o
漆原さんも、その後紹介されたとりのなん子さんも、実に気さくに「何を描きましょう?」と言って下さったので、「ギンコを!」
「虫喰いの可愛いやつを!」とリクエストさせてもらった。イェッフ――――――ッツ!!!!!! お二人とも、ありがとうございました!
MYさんも、狙っていた「かわぐちかいじ先生」「幸村誠先生」らのサインをゲットし、二人でほくほくしていたが、本田透さん
(「ヒレフシ」)は、
サイン帳を持って来ていた。上には上が! Σ(゜д゜;) このサイン帳、すげかった。豪華なイラスト入りサインがずら〜り。
私もそこにサインをさせてもらった。本田さんが「リョーチン描いて」と言ってくれたので、遠慮なく描かせていただいた(〃^ω^〃)
サラサラ描いてると、他の漫画家さんが「香月さん、小説家でしょ。なんでそんなにサラサラ絵が描けるの!」と驚いてくれた
(漫画家さんの中には、イラストを描くのは緊張するから嫌だと言う人も少なくない)。
はっはっは、私は漫画描きのプロじゃないからね、失敗してもヘーキだからだよ〜〜〜ん!(笑)
そうこうしていると、いつの間にかすぐ後ろの席に、ヤマシタトモコさんがいらしていた。うおおっ!! \(゜□゜)/
ほ、本! 本を持っていない! ヤマシタさんが来るとは思っていなかったので、本を持っていない!
ということで、持っていた「地獄堂設定ノート」の白いページを差し出した。
私:「ヤマシタ先生! サイン下さい! ”ものすごく前”からファンでした!!」
ヤマシタさん:「……(苦笑い)」
ヤマシタさんは、その昔同人作家だった。私は、彼女がワンピースの同人をしていた頃からのファン。当時は、サイトへもよく
遊びに行って、掲示板にカキコしたりしたものだ。……立派になって(ホロリ)。
しかし、あの頃は、プロになったヤマシタさんに、プロになった私がサインを貰うなんて夢にも思ってなかったな〜。
この機会なので、ヤマシタさんに質問した。
「ヤマシタ先生、『喰いもの処 明楽』のドラマCDに、中井さんをキャスティングしたのは、先生のリクなんですか?」
「いえ、私、ぜんぜん声優さんにうとくて。あれは、制作会社のキャスティングです」
そうだったんだ! てっきりヤマシタさん自身のリクかと。だって、ヤマシタさんはゾロのファンだったから……「中の人繋がり」(笑)で。
ヤマシタさんは答える時、私の手をずっと握っていた。気さくな人だ(笑)。
こうして、午前1時前、ようやく私はおいとました。宴会は朝まで続くのだが。
タクシーでホテルに帰り、風呂につかった後、温かいスープを飲んだ。宴会では、酒の肴みたいなのばかり出るし
(というよりは、ご飯が出ない、と言った方がいいか。私的には)、
喋ったり飲んだりで忙しくて食べた気がしないんだよね。
翌日には角川との打ち合わせがあるので、一生懸命寝る。
は〜、皆さん、おつでした。楽しかった。充実してた! ありがとうございました。
翌日、土曜日。
午前11時半。東京丸ビル36階のフレンチレストラン「モナリザ」で、角川書店の編集さんと会食。おお〜、ここが「丸ビル」かあ。
この「モナリザ」は有名店らしく、満席だった。そして、誕生日をお祝いする客が2組もいた。
前菜、蛸のマリネ。本物の薔薇の花びらをはさんだお皿が素敵。パンは洋梨と林檎を混ぜているらしい。
魚介のムース、あんこうのグリル。
口直し、苺のシャーベットスープ。メインは、牛のグリルとフォアグラのエクレア
デザートの盛り合わせ。お皿が素敵。担当さんの分のお皿も素敵。
デザートがもう一皿。アイスクリームと、素敵なコーヒーカップ。ここは、食器に凝ってるな〜。
いや〜、美味しかった〜(〃^ω^〃)
担当さんとは、昨夜の宴会のこととか、最近見た映画のこととか、もちろん「魔法の塔」のことも、3時間ほど喋くる。
ごっちゃんでした。担当さんからは、「魔法の塔4、くれぐれも、くれぐれもよろしく」と、念を押されまくった。すんまそん。
担当さんと別れ、丸ビルの地下で、オッシャレ〜な文具を買って帰った。
疲れたけど、すんごい充実した2日間だった。
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