ある日の日記
たとえば、一緒にキャンプとか遠足とか修学旅行に行った時の楽しさとか
夏の海の、ふと触れ合った肌の熱さとか
冬の夜空を二人で見上げた時の星のきらめきとか
風に散る桜の花びらが切なかったとか
晩秋の風が冷たくて、思わず身体を寄せ合った胸の奥の鼓動とか
そういうのを一つ一つ丁寧に集めて
空気が入らないようぎゅっと押さえて
よく練って、金平糖を作る機械に入れて七色の金平糖にして、綺麗な瓶につめて
天気のいい日には1日じゅう眺めているとか
寒い日に飲む紅茶に入れるとか
雨上がりの空に撒いたら虹になるかな、とか……
そんな風に暮らせていけたらなぁと思う。
リルケのはずが
なぜか変態ちっくにばくしょうぅぅううううう!!
たとえば、極楽堂に行くと必ず居るとか
学校はどうしたんだと、訊くのも無駄だとか
真夏でもおかまいなしにベタベタくっついてくるとか
子どもの体温って、こんなに高いのかと驚くとか
仕事の邪魔をしにくるとか
プライベートにまで頭どころか身体ごと突っ込んでくるとか
そういうのを一つ一つ丁寧に集めて
唐辛子とかわさびとかを混ぜ込んで
よく練って、ふわふわの焼き菓子を作って
さも「貰い物」みたいにラッピングをして
私は食べないから君たちにあげるよという言葉に
コロッと騙されればいいなぁと思う。
ばくしょうぅぅぅうう!!
誰とは言わんが真っ黒ばくしょぅぅぅうううう!!!!