つんつん頭の熱血ヒーローというのはよくあるキャラだが、てつしのモデルは
実在の人物。
つんつん頭は、てつしが自分でブローしている(笑)。
てつしは曲がったことが嫌いだけど、決して「純粋正義まっすぐ君」ではない。
広い視野と深い度量がある。その中で善も悪もこねまわすことができる。本来子どもはそうした生き物で
あるはず。それを歪めてしまうのがバカな大人どもなのだ。でもてつしのまわりにいる大人たちは大丈夫。
皆、礫とした、りゅうとした「大人」だからだ。 | |
内包している力はリョーチンが一番大きいだろう。それは核にあるのが「愛」 だからである(笑うところじゃなく)。
「愛、慈しみ、情」などは、本当は具体的な力に変換しにくいものだ。それは
相手があってこそのものだから。相手を無視したら、それはもう愛でも情でもない。「独りよがり」でしかない。 リョーチンは幼い頃体が弱く、兄姉によくいじめられた。てつしと出会って、 心身ともに健康な子になった。リョーチンはてつしや椎名よりも深く、孤独と愛を理解しているのである。 大人になったら、一番女にモテるのはリョーチンかも。 女は結局は「やさしい男」に弱いからである。その やさしさが「本物のやさしさ」ならなおさらである。 | |
よく「香月先生は地獄堂のキャラの中で誰が一番好きですか」ときかれる。 ガキにあるまじき広い世界観、深い洞察力、達観した人生観。加えて、自分が 美形で金持ちで権力者で頭が良いいことを理解しているイヤ〜〜〜〜〜〜〜な子どもである。
地獄堂のおやじや蒼龍さんや暁などと丁々発止で渡り合えるのは椎名だけ。 「活字倶楽部」のインタビューに「三人悪の将来」がチラリと出ているが、椎名だけ が伏字となった(笑)。つまり、そういうキャラなのである(笑)。 | |
同人誌からの使いまわしイラ(笑)。満月と神剣天臨丸と蒼龍さん。 美男子(美中年)で、頭が良くて人柄が良くて大人で大霊能力者で……本編では いいところしか描けないが、実は……という人(笑)。
蒼龍さんは7歳から普通でない世界にいる。霊能力にかけては天才であったし、
お師匠さんに一生懸命仕える真面目な人でもあった。 故に蒼龍さんは、世の中のことを知っているようで知らない「浮世離れ」した人、 いわゆる「学者バカ」というやつなのである(笑)。専門知識は山ほど知っているが、ウルトラマンは 知らない。 頭はいいが意外とマヌケ。人柄はいいが実は情が薄かったり、大人にみえて 結構ガキっぽかったり。そういうギャップを本人はあまり意識していない。本人は、あくまでもフツーの つもり。
そんなツッコミどころ満載なところを喝破しているのが椎名。
だから蒼龍さんは椎名が苦手なのだ(笑)。 「マヌケだからさ(フッ)」 | |
人気者、竜也兄(笑)。
意外にも内面は非常に暗い、冷たい人間。
もし家庭環境に恵まれていなかったら、さぞかし暗く厳しい人生を歩んでいたであろうということを自覚している。
てつし同様竜也兄も家族に可愛がられて可愛がられて育ってきたので、非常に「触りたがり」である。 | |
三田村巡査と牧原神官、若かりし頃(いや、今も若いけど)。高校生時代。
三田村巡査の胸元にジャラジャラしてるのは、米軍の認識票をデザインしたアクセ。牧原神官は道場へ行く途中か? 三田村巡査は、このように男臭い応援団系の不良ではなく、一見軟派に見える系の不良だったのだ。 髪も茶パツだったし(これは地毛と思われる)、どちらかというと色白で(色素が薄いのか?)、色男だったのだ。 だから水商売のオネーチャンらに大変モテた。その頃の馴染みの一人が、今のカノジョなのだ。 男臭いといえば、むしろ牧原神官の方が男臭い。バリバリ体育系だし(ただし育ちはいい。性格は別として)、 体格も牧原神官の方が筋肉質(三田村巡査は骨太な感じ)。
牧原神官から見れば、三田村巡査はさぞかし「嫌な男」に見えただろうなあ。 しかし、三田村巡査からそういう事情をのぞくと、芯の部分は牧原神官と同じような単純明快、豪放磊落、男気一本な男だった。 だから二人は仲良しになれたのである。 | |
人気者椎名夫妻(笑)。こんなに慎重差はないが。 由緒ある資産家の娘であり、アパレル業界でバリバリのキャリアウーマンであり、 社交界、芸能界、財界、政界にまで人脈のある華やか極まりない美麗母ちゃんと、 文才もあり人気もあり地位もあるが、社会生活性のない聡父ちゃんが、いったいどこで出会い、 どのような経緯を経て結婚にまで至ったのか? その鍵は「黎明苑」である。
黎明苑は、美麗母ちゃんの実家、錦原家御用達の画商。 いったいどこにどう惹かれたのか息子にさえわからないけれど、美麗母ちゃんは聡父ちゃんに一目惚れし、 その瞬間から今にいたるまで、寸分変わらずゾッコン状態を維持している。
とにかく美麗母ちゃんは「聡父ちゃん至上主義」。生活のすべては聡父ちゃんのためにある…… さて、では聡父ちゃんは美麗母ちゃんのことをどう思っているのか? 不明(笑)。 もちろん嫌いじゃないだろうけど。部屋は分かれているとはいえ、同じマンションで、 美麗母ちゃんの側で暮らしているのは父ちゃんの愛なんだろう。 本当はもっと田舎の、なるべく人の少ない場所でひっそりと暮らしたいのだ。
パソコンから冷蔵庫まで揃っている自分の部屋を持つ椎名だが、何か問題が起こると、
あるいは母ちゃんが仕事で家を空ける時など、聡父ちゃんの部屋へ転がり込む。 | |
ああっ! 日向の着物の柄がつぶれているぅぅ(泣)!! ここらへん、絵が古いので(;▽;) 月代と日向の言葉使いは「江戸言葉」である(月代のは”花魁言葉”ではないか→正解!)。 でも「こんな言葉を本当にしゃべっていたのですか?」などと、歴史の先生にきいたりしないように。ちょっとオリジナル入ってます。
江戸言葉の参考にさせていただいたのは、杉浦日向子氏の「百物語」他の江戸物漫画である。
杉浦氏の作品は「本当にその場にいたのではないか?」と思うぐらいリアルで、登場人物たちの生活感がひしひしと伝わってくるようだ。
さすが「八百比丘尼」と呼ばれるだけある。
月代と日向は江戸時代に江戸の町で暮らしていた。このイラストはその頃のもの。この時は日向の髪も、もっと黒っぽかった。
江戸人は現代人とちがい、粋でおおらかで知的だった。月代と日向は、毎日を豊かに過ごしていた。 | |
SARSという原因不明の流行り病のおかげで「ハクビシン」が注目されたことがあった。 変な話だ(笑)。
カンナのお父さんの頼りない記憶と知識で、亜月家ではハクビシンということになっている日向は、家ではネコぐらいの大きさである。
日向は、亜月家では放し飼いで、エサも皆と同じものの残り物だし、
お父さんからはビールをもらったり、お母さんの膝の上で撫でられたり、カンナと一緒に風呂に入ったりと、
とても恵まれた暮らしをしている(笑)。 椎名誠が編集長を務める「本の雑誌」の「こんなペットが欲しい」コーナーに、日向が出ていたらしい(大笑)。 日向は、ほぼ毎日カンナと学校へ行き、カンナが授業を受けている間は昼寝をしたり、 用務員室でテレビをみたり(用務員さんとは仲良し)、如月女医にお菓子をねだったり、 人型で町をブラブラして不良とケンカしたり、好きに過ごしている。 |