質問はメールで。
答えられないこともあるので、あしからずご了承を。



362) 先生は、不登校についてどう思いますか? 私は少し前まで不登校だったのですが、その時間が無駄だったとは思っていません。休んでいた間に、いろいろ悩んで、いろいろな考えを見つけたからです。

え、いいんじゃないの? それで。

勉強ってのは、「どこで学ぶ」かじゃなく、「何を学ぶ」かだもんな。  



361) 志望大学とかどうやって決めたらいいんですか。やりたいことが何もないんです。
妖アパとかでは「ゆっくり決めていい」的なことが書いてあったけど、クラス分けとかのためにいろいろ書いて出さないといけないやつがあるんです。 どうしたらいいですか。

何もやりたいことがないなら、大学なんてテキトーに選べばいいんじゃないの?   



360) 先生は、詐欺師についてどう思われますか?私は、テレビでお年寄りが騙されたと聞いたとき、もしこれから先に母たちが被害に遭ったらと考えると腹が立って仕方ありません。そんな事するやつの人間性が理解できません

いや、詐欺師に限らず、犯罪者の人間性なんてすべて理解できんよ。 

でも、それが「人間」だ。

犯罪者のことを考えるより、どうしたら騙されないかを考えるべき。 お母さんたちと、日頃からよく話し合っておこう。 



359) 私は、太っている見た目がコンプレックスです。痩せれば自信がつくのかなと思い、今はダイエットを頑張っているのですが・・・
先生に質問したいのは、見た目が変わっただけで人は自信を持てるものなのでしょうか。そもそも、勉強ができるとか、自分が可愛いとかそのような形や実感のあるものに関係なく、自信をつけるにはどうしたら良いのでしょうか。

見た目が変わるだけで、変われる人はいると思う。ダイエットをやりとげた自信とか、周りからの評価に自信がつくとかな。

形や実感のあるものに関係なく自信をつけるには……そりゃあもう、好きなこと、やりたいことを見つけることだろう。夢中になるものができれば、自然と自分の世界はできあがっていき、それに引かれる友人や仲間も見つかるだろう。 

君は「他人の目」を気にしすぎて、「自分の世界」には目をむけていないんじゃないか? まずは、自分が何をしたいか、何が好きなのか考えてみればどうかな?



358) 私は現在高校を卒業して、小学生のころ読んでいた地獄堂霊界通信に再熱しました
よくある質問で読んで、地獄堂霊界通信は先生次第で続編がでると知ったのですが  もし仮に続編がでるとして、その時はまた前嶋先生がイラストイラスト担当の本がでるんですか!?  それとも漫画版で続編が書かれるのでしょうか?
地獄堂霊界通信のファンとして続編がでるのは嬉しいことなのですが  やはり、私個人としては地獄堂霊界通信の原作=前嶋先生イラスト担当の本と定着しちゃってまして…(。´Д⊂)  実際香月先生としてはどう考えてますか?

地獄堂のすべての権利は、もう講談社へ移っているので、続編を書くとしたら、今出版されている「講談社ノベルス」の「地獄堂霊界通信シリーズ」となる。 それはもう、イラストはみもりさんと決定している。

そもそも、前島先生はもう引退していらっしゃるよ。



357) 小さい頃、猫又のおばばと異次元の森が大好きで何回も何回も図書館で借りて読んだ記憶があります。最近になって再び読み返して、そのとき初めて香月さんを知ったのですが、てっきり自分は香月さんは児童文学の方だと思っていたのですが、違うのですね。猫又おばばの話はどういった経緯で書いたものなのですか?

当時、原稿を提供していたのが、ポプラ社だったからだ。当時のポプラ社は、「小中学生」が主人公でなければ採用してくれなかったのだよ(今は一般書も扱っている)。



356) 高校2年です。 先生は以前やりたいことが多くて勉強もままならなかったおっしゃっていましたが、勉強はどういう風にされていたのでしょうか? 私も趣味や部活動など好きなことが多く他にもやりたいことがいっぱいあって24時間じゃ足りず勉強をどこでやればいいのかわかりません。
時間を決めたりしても気がつけば過ぎていることもよくあります。もうすぐに受験になるし一度 趣味のものを封印したりしたほうがよいのでしょうか?

勉強? しなかった!(笑)……というぐらいに、メッチャ適当にしてました。

私の時代は、今の君たちのように忙しくなかったのだよ。のんびりしていたものだ。
私は大学とか目指してなかったし、適当に勉強すればいい進路を選んだ。だから「受験勉強」は、まったくやってません! (*´ω`*)テヘ 親も、私にはまったく期待していなかったから、気楽なもんだったな〜

君に「目指す進路」があるのなら、趣味を我慢して、受験の時期は勉強に打ち込むのもいいんじゃないか? 「受験が終わったら、好きなことするんだ!」と、鼻先ににんじんをぶら下げるのも、一つの手だよな(笑)



355) 受験勉強のストレス解消に、パロディネタを含む小説を、ネットで書き始めたのですが、最近は人の真似ばかりしているような気がしています。他の作品を書いても、どうしても、その分野で有名な、他のネット小説の作者や、書店で売られているような漫画・小説にアイデアや展開が引っ張られてしまいます。
完全なオリジナルと言うのは不可能でしょうが、せめて人の真似をしなくなるには、どうすれば良いでしょうか?

書き始めなんて、そんなもんじゃないの? 私も、漫画を描き始めた頃は、人の真似ばっかりだったよ。

でも、作品の要は、オリジナル性じゃなく、いかに面白いか、だからな。



354) 高2です。・・・少し気になったことを少々。
人と言うのはそれぞれ違った考え方を持って然りだと思っています。それが幾ら変わった考えであっても尊重されるべきだと思います(倫理的なものであれば)。ですがここ最近の人は、そういった小の考えを馬鹿にする、眼も向けないといったような風潮?になっている感じがするのです。・・・と、親しい友達に言った所馬鹿にされたわけです。
世の中、小の意見に少しでいいから眼を向けて、一考するだけでも様々な事が変わってくれると思っています。 先生はこの自分の考え方をおかしいと思いますか?

君が感じていることは、はるか昔からあったことで、最近の人がそういう考え方をしているわけじゃないぞ。 マイノリティ(小)は、常に、マジョリティ(大)に見下され、小馬鹿にされ、無視されるものだ。 何をいまさら。

マイノリティの意見にも目を向けてくれと、マイノリティ側は、はるか昔から訴え続けてきて、これから先もず―――っと言い続けていく。 これはもう宿命だ。

マイノリティの意見が必ずしも正しいとは言えないから、それを取り上げれば世の中が変わる……というのは言い過ぎかな。

肝心なのは、バランスだよ。



353) 最近スマホ関係の問題が叫ばれていますが、僕は特にスマホ依存者が大嫌いで、見ているととてもイライラします(しかもどこ行ってもそんな人ばかり)。暇ならすぐスマホ、なんてどうかしてるとしか思えません。 香月先生は近年のスマホ依存問題についてどのように思っておられるでしょうか?

生のコミュニケーションも取れないうちからスマホに依存して、そこにいじめや殺人まで起きるなんて、ほんと〜〜〜にスマホ依存者ってバカばっかりだな!!!!!

と、一刀両断したいところだが、そうもいかないところが悩ましいところだ。

というのも、私が若い頃に同じような状況に置かれたら、同じようなことをしていたかも知れないと感じるからである。 若い奴のすることなんて、どの世代も結局は同じだからだ。 全く……全く、私が若い頃に、パソコンもスマホもなくて幸いだった。 

それでも。あの頃の私にスマホがあったとしても、依存までにはなっていないだろうと確信が持てる。 私には、やりたいことが山のようにあったからだ。 とても、一つのことに依存なんてする「時間がなかった」のである。

つまりは、これに尽きるのだよ。

好きなこと、やりたいことがあって、それで「自分の世界をしっかり作っている」奴というのは、スマホがあろうがなかろうが関係ないんだ。 そんな奴は、きっとスマホも上手に使っている。

一つのもの、ことに「依存」しているような奴は、「自分の世界をしっかり作ることができていない」ことが、問題なんだ。



352) 最近名古屋で世界コスプレサミットがありました。 そこで名古屋市長と愛知県知事がコスプレをするのが毎年のこととなってきました。私は型にはまっていなくて面白いな?と良い印象を受けました。先生はどう感じますか?

名古屋市長と愛知県知事がコスプレとは画期的で素晴らしいと思う。 まぁ、市長らの目的は「経済」なんだろうけど、それでも「これをすれば経済が潤う」と、「認める」こと、「受け入れる」ことが大事だよな。 私の出身の自治体にも見習ってほしいもんだ。



351) 私は高校1年生ですが、勉強しなきゃと思いつつ、やる気が出ずにいます・・・。 先生は、高校生の頃は、どのような学生でしたか? 夢を追いかけていたり、そのための勉強にいそしんでいましたか? 教えてください、お願いします!

私が高校生の頃は、やりたいこと、好きなことが多すぎて、勉強もままならなかった(笑)
部活(ちなみに演劇部と漫画部をかけもち)に、漫画を読み、描き、アニメや海外ドラマや洋画を見て、そのことについて、友人たちと延々しゃべって(携帯とかなかったから、当然生で喋る。これが大事)、「声優になりたい」「洋画関係の仕事がしたい」「漫画家になりたい」……いろんな夢が漠然とあって、でも、その夢を具体的においかけるには、夢が漠然としすぎていたな。それよりも、目の前の好きなことをするので精一杯だった。1日24時間じゃ、とても時間が足りなかったな〜。

私の時代と今の時代とじゃ、便利なツールや情報量があまりにも違いすぎるから、あまり参考にはならんと思うが、学生の頃なんてのは、好きなこと、やりたいことに「夢中になる」時期でいいと思う。あまり将来のこととか考えずに、とにかく「自分の世界」をしっかり固めることが第一だ。 そのことが、「将来のこと」のこともふくめ、すべての始まりだからだ。









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